これまで、ダウン症は根本的治療は出来ないとされてきました。

ダウン症の特有であり吊り上がった小さな目、いわゆるモンゴル人の
ような顔つきと短い指、低身長、太い首、小さな頭、ポッコリ腹といった体型は、
薬では治せないのです。


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人を形成している細胞は、もとはたった1個の受精卵が細胞分裂により、
成人で約60兆個という膨大な数となっています。

ダウン症は身体を作っている全ての細胞で21番染色体が1本多いのです。
その為、根本的な治療方法は、60兆個の細胞について60兆個の
21番染色体の過剰な1本だけをそれぞれから取り除くしかありません。

赤ちゃんの時でも3兆個もの数となり、現在の技術で
これを根本的治療は不可能とされています。

しかし、近年の研究が進み希望が持てる様になってきました。

アメリカのマサチューセッツ大学の、ジャンヌ・ローレンス教授によると
ダウン症候群の患者の細胞から「人口多機能性幹細胞」
つまり『iPS細胞』を作り特殊な遺伝子を使ってダウン症患者にみられる
通常より一本多い染色体の働きをほぼ止めることに成功した言うのだ。

現時点では、まだ培養細胞での研究段階ですので、
実用化までには乗り越えなければならない多くの困難が予想されます。

ダウン症が治せる病気になって行けば、それこそ中絶も減るでしょう。
妊娠中に悩みを抱える妊婦への大きな手助けとなりそうです。

■1996年からダウン症治療開発は始まっていた。

XistがX染色体の不活性化に必要な遺伝子として発見されたのは、
1996年でした。翌年に、Xist遺伝子をX染色体以外の染色体に移すと、
移された先の染色体からの遺伝子発現も完全に抑えることが証明されたのです。

18年も前から余分な21番染色体からの遺伝子発現抑制に、
応用できる可能性が示されていたのです。今回のJiang氏らの成功は、
これらの実現に1歩に過ぎません。

実に15年以上の歳月を要することになったのです。
科学の発展は一筋縄ではいかないようです。


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iPSで染色体異常修復を山中教授ら発見

生物の遺伝情報を担う染色体に異常がある病気の患者の細胞から
作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を培養すると染色体異常が
自己修復されることが、山中伸弥教授らのグループによる研究で
明らかになった。

これは、将来的に染色体そのものを修復する治療法の開発に
つながりうる成果です。ダウン症など患者数が多い染色体異常も
iPS細胞で修復できる可能性があるのです。
これから益々と遺伝子治療は盛んにはなるでしょう。
でも、それは先進国でのみでしょう。後進国はそんな
治療以前に 普通の感染症(肺炎など)の治療すら出来てません。

世界の国々で高血圧や糖尿病など放置している人達が
いる事も事実なのです。

染色体の意味は?

細胞の核の中にある物質で、DNAやタンパク質などからできており、
細胞分裂の際には通常は棒状の構造になる。

人間の染色体は通常、父親由来と母親由来のものが2本で1対で、
全部で23対(46本)ある。

染色体の一部が欠損したり重複したりする異常は、
色んな病気の原因となる。

 

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